シナリオを科学する エモい研究所

シナリオ分析や表現を考える。打てないのはベンチがアホなわけではない。

失墜(映画)

失墜(映画) 1h17min

 

メインプロット 暴走したサバイバリストのキャンプからの脱出

サブプロット1 女性兵士ラシェルの戦う覚悟?

 

0min-6min 男主人公、サバイバリストとしての日常。

6min-31min 男主人公、サバイバリストの有名人アランのキャンプに招待

サバイバリストのキャンプ生活が描かれる

サブプロット1 女兵士ラシェル、自制という理由で男性たちから軽んじられる。

(非日常の人たちの日常描写、舞台のセットアップ)

 

32min- 第1T/P キャンプで事故発生

33min- 第一ミッション発生(キャンプを脱出しようとする主人公一行)

47min- 第一ミッション終了(生存者一名死亡)

48min-第二ミッション発生(貯蔵庫到着、物資の補給、追手の接近)

52min-第二ミッション終了(追手をやり過ごす)

53min-第三ミッション発生(道中川を渡る)

57min-第三ミッション終了(女性川に落ちるが、男性主人公により救われる)

サブプロット1 女性兵士ラシェル、従軍のトラウマを語る

58min-第四ミッション発生(駐車場到着、車での脱出)

1h04min-第四ミッション終了(男性主人公死亡、女性兵士が主人公交代、追手を一人kill)

サブプロット1終了 男主人公が殺害され、立ち向かう覚悟を決める?

 

 

(恩人の男主人公が殺され追手を返り討ちにした女兵士ラシェル覚悟を決める)

1h05min- 第2T/P キャンプに戻り、アランとの決戦に備える

1h08min- ラストミッション発生 アランとの対決、銃撃、格闘。

1h17min- ラストミッション終了 アランを拘束、モービルで下山するラシェル 

 

所感

新天地に赴く、そこで異常発生、脱出する、というシンプルメインプロット構造。それに対して、サブプロットで女兵士の心の変遷が同時に並走していくという流れ。

主人公、と最初に思っている人物が死に、パートナーであった別の人物に主人公の座がスイッチする、というのが唯一の特徴。

 

感想

人物たちの心情模様はかなり薄味。特に、ラスボスであり、キャンプの主催者、サバイバリストのアランが主人公達を攻撃することに消極的。実質的に被害を出していくのは、アランの過激派信奉者と道中のトラップ。信奉者は第2T/Pで女兵士に帰り打ちにされるので、最後に残ったのは、殺意の波動に目覚め好戦的な女兵士と消極的なアランという構図。うーんカタルシス。サバイバリストたちのバトルロワイアルを期待していたので肩透かしではあった。

 

 個人的には主人公スイッチするのであれば、何か受け継がれるものであるとか、心の変遷を入れればよかったのでは。そしてやっぱり最後キャンプに戻ってラストバトルに備えるところが、ええ・・・という印象。ボスのアランと後半主人公のラシェルのキャラクターをもう少し濃くすれば、楽しく行けたのかも。