シナリオを科学する エモい研究所

シナリオ分析や表現を考える。打てないのはベンチがアホなわけではない。

SAS:反逆のブラックスワン(映画)

SAS:反逆のブラックスワン(映画) 本編1h58min

 

main テロリストに占拠された列車、事件の解決

sub

a.主人公とガールフレンドのロマンス

b.テロリスト姉弟の関係性

 

T/T

0min-7min 村を焼く傭兵テロリストの(掴みのアクションシーンと敵役の紹介)

7min-11min 実家の屋敷に戻る主人公(主人公の紹介)

11min-31min 主人公SAS、テロリスト自宅を襲撃(特殊部隊員という主人公の日常)

sub プロットa すれ違う主人公とガールフレンド

sub プロットb 顎で使い使われるテロリスト姉と弟

 

第一TP

31min-52min 列車に乗り込む主人公とテロリスト(メインプロット発進・異常発生)

subプロットa 老婆とガールフレンドのガールズトーク

53min-60min

第一ミッション開始 (SASの突入)

第一ミッション失敗 (事態の悪化)

・突入失敗

・ガールフレンドがテロリストに目を付けられる

sub プロットa 老婆の死亡、少女とガールフレンドの関係にシフト

インターバル(メインブロットは列車と共に停止している状態)

sub プロットa 少女と主人公の恋愛トーク、少女脱出

1h15min-

第二ミッション開始 (テロリストとの交渉)

第二ミッション失敗 (事態の悪化)

・主人公の知り合いSAS隊員の死亡

・主人公列車から離される

・主人公親友、内通者と判明

・爆弾の発見

sub プロットa 推進 人実交渉の場でガールフレンドとの関係微推進

sub プロットb 終了 テロリスト弟、決死の覚悟、姉誇りに思う

1h30min- 

ラストミッション開始 (列車の停止)

sub プロットa 推進 テロリスト姉と主人公、恋愛トーク

ラストミッション終了 (テロリストの死亡)

subプロットa 終了 ガールフレンドとの結婚式

 

 

〇所感

乗り物パニック映画だと思って視聴したら少しがっかり。話の推進軸に実は列車はほぼ関係ない。列車自体はすぐにトンネル内部で停止するし、ラストの再度動き出した列車を止めてのテロリストVS.特殊部隊のシーンにも、主人公、彼女、ラスボス全員そこにはそもそも、不在の状態。てっきり乗り物の暴走を止める、というメインプロットの進行に伴って、各サブプロットが並走するものかと思ってた。

 メインのサブプロットは、主人公とガールフレンドのロマンス。その進行の為に、老婆、少女、敵女テロリストが、話回し役として次々と出てきては、退場していく。この3人の入退場はメインプロットの進行と連動しているのはgood。ただ、どうしてもポット出の人形にしゃべらせている感じがして、少々苦手。

 また主人公が共感性の低い人間=サイコ(正直ここら辺のステレオタイプな描き方は好きじゃない)であり、それがガールフレンドとの溝になっている、という設定、それはテロリストをぶちのめして、解決できる問題ではない気がする。最終的には、まあ戦場の話だから、それはそれ、という終わり方。

〇骨子の中心軌道

恋人とすれ違う主人公→問題発生、→問題解決のプロセス→恋人と結ばれる。

わざわざ書く必要もない気がするが、シンプルイズベスト。骨子は単純なほど良し。