シナリオを科学する エモい研究所

シナリオ分析や表現を考える。打てないのはベンチがアホなわけではない。

ザ・ベビーシッター ~キラークイーン~(映画)

ザ・ベビーシッター ~キラークイーン~(映画)

 

メイン 再び現れた殺人カルト集団から逃れる主人公の一晩の話。

サブ

a.前作登場のメアリーとのロマンス

b.転校生とのロマンス

c.主人公の精神疾患を疑う父親との関係性

 

 

0min-15min 前作の回想、主人公の状況説明

サブプロットa 発生 主人公の理解者メアリーとのロマンス 

サブプロットc 発生 主人公の精神疾患を疑う父親 進行

15min-28min 両親から逃亡し湖へ向かう主人公一行

サブプロットa 終了 理解者メアリーと湖へ逃避行、キスをする。   

 

28min-35min

メインプロット 発生 最初の殺人、メアリーが殺人鬼一味と判明。 

メインミッション① 進行 現場からの逃走

メインミッション➁ 失敗悪化 転校生と現場から逃亡、スキージェットと共に迷子

 

37-60min 

メインプロット 進行 カルトの敵達が次々と襲ってくるが撃退

サブプロットb 進行 転校生との親交を深めていく。

メインプロット 進行 メラニー父親を湖に呼び寄せる

 

60min-70min 

メインプロット 進行 キャビンに到着

サブプロットb 進行 転校生と親交、キス、仲をさらに深める

メインプロット 進行 父親到着

 

70min-

サブプロットb 進行 ベットサイドで彼女の過去を聞く

サブプロットc 進行 主人公を信用しない父親に捕らわれる、脱出。

 

メインプロット 進行 メラニーに捕らわれる転校生

メインプロット 終了 悪魔たちが破れ敗北。

サブプロットb 終了 主人公童貞でないと判明、転校生との仲が親交していた判明

サブプロットc 終了 悪魔の姿を見た父親、主人公の事を信じる

 

〇所感

 サブプロットaがメインプロット(第一TP)の発生と共に終了(実は殺人鬼だった)、同時に新たなサブプロットb(転校生とのロマンス)が発進する構成。同時にストーリーから一貫して、サブプロットc(父親の無理解)が走り続けている。メインプロットの進行に伴って、サブプロットが推進しているのがわかる。

 ヒロインチェンジor後から真のヒロインが出てくるといった形で応用が可能。もしくはダブルヒロイン制らしても適用可能。

・ヒロインaプロット 表向きのロマンス

・ヒロインaプロット ヒロインaの真意

・ヒロインbプロット 新たに発進するロマンスのプロット

メインプロットの進行に伴って、発展し、最後は選択する形に。

 

 真面目に馬鹿なことをやる、または馬鹿なことを真面目にやると面白い、の法則の作品。1作目もギャグは多かったけど、ホラーとして怖かった点もあった。今回に関しては、完全にギャグテイスト満載だった。同種だと、ハッピーデスデイの1→2なんかが当てはまる。

 前作の重要人物ビーに関する、サブプロットも明確に発進してもよかったのではないか、と思うけど、多すぎるかな。でもギャグデスシーンの数との尺のトレードオフになりそうだから難しい。