シナリオを科学する エモい研究所

シナリオ分析や表現を考える。打てないのはベンチがアホなわけではない。

6日間(映画)

6日間

 

main 大使館人質事件の解決

sub 

a 公証人マックスと犯人側のやり取り

b 突入に備える上等兵

c BBCのキャスター

d 人質となった巡査

 

0min- 事件の発生(メインプロットの発生)

3min- サブプロットの発生

サブプロットa.b.c.d.の導入

10min-30min 各サブプロットの進行

30min- 第一ミッションの発生(バス突入計画の立案)

37min- 第一ミッションの失敗(バス突入計画の頓挫)

→状況は大使館突入へ(より悪い方へ)

xxmin- サブプロットの進行

xxmin- 第二ミッション発生(交渉の進展)

xxmin- 第二ミッション失敗(人質の死亡)

xxmin 最終ミッション発生(大使館への突入計画)

xxmin 最終ミッション終了(犯人の制圧)

メインプロットの終了

サブプロットa.b.c.の終了

・サブプロットa 呆然とする公証人マックス、家族にTEL

1h28min- モノローグ

 

 

実際に1980年に会ったロンドンの大使館占拠事件。事件に基づいたノンフィクションということで、メインプロットは明確。サブプロットに関しては、成長や葛藤という要素は薄目。強いてあげるならば、公証人マックスの犯人リーダーとのやりとりや関係性。最後の呆然とした表情が葛藤と結末か。

・実在の存命の人物たちの視点で描かれている辞典で、6日間の葛藤や変化、ドラマを描くのには苦労している印象。特に交渉人マックスとってつけたような暴投とラストの家族とのやり取りには苦心の跡が……

・人物を交渉人一人に絞ってみてもよかったのでは、ニュースなんかは実際の映像資料等が残っているのだから。

 

 

 

 

 

DOOMドゥーム(映画) 

Doom

 

main

1.施設で発生している異常事態の対処

sub

1.主人公ジョンの家族・過去に関するエピソード

2.黒人隊員と主人公の姉の交流

3.隊長の攻撃的変化

 

T/T

-5min 研究所で異常、状況の発生。

-23min キャラクターの紹介、施設の探索。

・サブプロット1.2.の発生

-26min 最初の生存者発見

-35nim 第一ミッション発生。(下水溝の中へ)

-40min 第一ミッション失敗、状況は悪化する。

-45min 第二ミッション発生。(ドアの死守)

・サブプロット1.2の進行

-xxmin 第三ミッション(武器の確保)

・サブプロット1.2の進行

-xxmin 第三ミッション成功、光明が見える。

-xxmin 設定、事態の究明、事態のさらに悪化。

-xxmin 最終ミッション発生(生存者を追跡する隊長とそれを追跡する主人公)

・サブプロット3進行(隊長の凶暴化)

・サブプロット2終了(黒人隊員の死亡)

・サブプロット1進行(主人公の負傷と回想、強化覚醒)

-xxmin ラストバトル発生(隊長との一騎打ち)

-xxmin ラストバトル終了(隊長志望)

・サブプロット3終了(隊長の死亡)

-xxmin メインプロット終了(施設を脱出する主人公)

・サブプロット1終了(主人公、姉を抱え施設脱出)

 

 主人公のサブプロットがどこに行ったのかいまいち不明。家族の話とかにおわせる程度だったので葛藤のシーンが薄い、もしくは極めて抽象的だった印象。主人公ジョンの覚醒シーン、クリーチャーたちとの戦闘がここから一人称視点(FPS)になるのが、原作ゲームファンへの目くばせ的ファンサービスのようで新鮮。同種の演出はネイビーシールズ系の映画で見たことがある。部隊系の映画はメインプロットの発生が指令・命令という形で明らかにされるので、比較的分析しやすいように思える。